(2009.7.23)
とりあえず、目標だった英検1級に合格をすることができたので、英検1級合格までに何をやったのかをメモしておこうと思う。読者の参考になれば幸いである。
一次試験合格までの話と、二次試験合格までの話に分けよう。まずは一次試験に合格するまでの話。
まず、一次試験を何回受験したかは定かではない。留学前に受けていたような気がする。留学後には確か受けていて撃沈したような気もする。一次試験合格の前に、不合格C、不合格A、不合格Aと3回は不合格だったことは記憶している。
筆者の環境としては、早稲田大学国際教養学部に入学したことにより、英語を日常で使わざるを得なかったことが特徴ではないだろうか。授業が英語で行われるため、教科書は洋書を読み、議論や講義は英語で行われるのである。外国人の教授と英語で話すことも稀ではなかった。また、英文でのレポート提出は日常的なものであった。毎日が英会話学校である。(この点では、国際教養学部は魅力的な学部であろう。個人的には気に入っている。)
非英語圏のラトヴィア留学では、ラトヴィア国立大学で経済学やバルト学を勉強していたが、そのときに身に付いたことと言えば、(洋書での勉強やレポートの作成等がすでに日本において身に付いていたと考えれば)多少の文法や単語のミスがあったとしてもかまわずに相手と話をすることのできる度胸であろう。英語がぺらぺらではないが、相手とコミュニケーションを取ることは必ずできる。そういう経験が、スピーチをする際の原動力となっているのである。
さて、帰国後最初の英検であるが、何よりもまず第一問の語彙問題で不覚をとり、不合格Aだったと思われる。(確かこのときに、「留学で不合格Cから不合格Aにあがった!」と喜んでいたと思う。)長文問題はたいして間違えていなかったはずだ。あれは普通に読んで正答を出すことができる。得点がなかなか伸び悩んだのは語彙問題と作文である。リスニングは毎回6割くらいだったと思う。
さて、ここからどうやって合格点まであげたかであるが、英検一級の単語帳を覚えようにも途中で挫折するし、英検一級ターゲット問題集の単語・イディオム問題編(確かそういう名前)を一通りやっても成績向上には結びつかなかった。2回目の不合格Aである。英作文は「うーん、どうしたものかなあ」という感じである。名詞構文や難し目の単語を無理に組み込んでかっこよくしたりしたがダメだった。
語彙・熟語・文法 11/25
読解 空欄補充 6/6
読解 内容把握 14/20
リスニング 会話文 8/14
リスニング 一般文 13/20
作文 14/28
合計 66/113
合格点は 79
予想問題集も購入して、一週間かけて一通りやり終えたのにこのざまである。語彙はそのままでるわけではないし、英作文は自分ではどれくらい取れているか判断できない。長文はいつも解けているからどうということではない。
この後、単語を無理に覚えようとするのはやめた。大学院の授業に集中しようとしたのである。大学院では英文の翻訳研究が中心であるから、日常的に英文に触れる機会が多い。英文を読んでいて「あ、これ英検1級の単語帳で覚えた単語だ。なつかしいなあ」と感じるくらいであり、特に英検の勉強をやっている意識はなかった。いま思えば、日常の勉強の中に英検の範囲が含まれていたという感じである。同時に、大学院ではプレイン・イングリッシュの講座を受講していて、(いまの受講は続いている)わかりやすい明瞭な英文のかき方というものを練習していた。難し目の単語や、変にこだわった表現等は捨て去る英作文だ。これが幸を制したようである。
英検(一次合格になったときのテスト)に向けての勉強はたいしてしていなく、とりあえず申し込んでしまったものはしょうがないから受けるだけ受けるかという感じであった。ところが、次のような結果である。
語彙・熟語・文法 13/25
読解 空欄補充 4/6
読解 内容把握 18/20
リスニング 会話文 8/14
リスニング 一般文 16/20
作文 20/28
合計 79/113
合格点は 78
作文で6点もあがっているのである。これは一体どうしたことか。プレイン・イングリッシュ(翻訳学校のバベルでの講座)のおかげなのだろうか。すごい得点の伸びである。語彙は得に変化はないし、あとはリスニングとかで神がかったという感じだろうか。とにかく、英作文の点数のおかげでぎりぎり合格したようなものである。ここにおいて、英検1級の一次突破は作文力の向上が鍵ではないかと思われる。語彙やリスニングは点数を伸ばすのが大変だ。6割から8割にあげるよりも、5割を7割にあげるほうが楽なのである。全体的にそこそことれていれば合格はできる。
さて、このあと、「やばい、受かってしまった、どうしよう」というままに受験した二次試験の結果が次の通りである。
二次試験の結果:
SHORT SPEECH 12/30
INTERACTION 18/30
GRAMMAR AND VOCABULARY 12/20
PRONUNCIATION 12/20
合計 54/100
合格点 60点
不合格Aである。(57点くらいだったと思っていたら54点だった。見栄を張ってごめんなさい。)
まず、スピーチでは5つあるトピックの中で「これだ!」というものが見つからなかったし、そのためにぐだぐだになってしまう。一通り話した後もまだ時間が余っていて仕方なく「I think that …. hmm…..」とか言い始めた所で時間切れになると言うとてもひどいものだった。質疑応答のときも、スピーチの内容とは逆の立場で意見してしまい、面接官に「What you’re saying now is different from what you said!」と指摘されてとても焦った。だめだめである。完全なる準備不足。(実際、準備をしようにも何をしていいかわからなかった。英検1級教本を本屋で立ち読みした程度である。)
これに加え、試験会場慣れができていなかったことも要因のひとつであろう。東京会場(日米○○学院)では、控え室ですごく待たされる。1時間も待つのだ。狭い控え室でまだかまだかと待つ。いつになったら順番が来るのかわからない。っていうか、1時間も待つとは思わなくてペースが狂う。また、面接カードを渡すタイミングが受験者心得に載っているものと違ったりする。ふんだりけったりである。これでは精神的にすでに負けているのだ。
さあ、カレンダーが進んで今回の二次試験である。今回は準備はばっちりだ。なぜかというとあれから英字新聞を読む頻度を増やしたし、(いままでも英字新聞を読んではいたが、スピーチのネタに使おうかなとか考えたのは今回が初めてだ)全問題集に載っていた二次試験の例での練習も行った。2分間でどれくらい言えるのかなども練習した。実際に話そうとしてみると、相当早口でないかぎり2分間で十分な内容は言えない。そして、スピーチの論点の根拠を3つも出すというのは自分にはできないことにも気がついた。
試験日の午前中、結局あまり勉強する時間がなかったので、試験会場近くのドトールで全問題集を使ってシミュレーション。スピーチでは理由は2つに絞ることに決め、なるべく論理展開が不自然にならないようにしようと決意した。スピーチ5回分くらい練習することができた。そして試験会場へ。
また同じように狭い試験会場で待機。ここで、どうせ待ち時間は長いだろうということで、トイレに立ったり、全問題集を使ってのシミュレーションを再開した。ここでも5回分くらいは練習できた。だいたい1時間くらい待ったのである。
面接開始前も前回と同じ感じであるので、こちらとしては余裕がある。面接待機場所に移動してからは、最初の言葉を何にしようかと考えていた。そして心に決めたのは、大きな声でHello! Nice to meet you!である。これは前回は緊張のあまり声が小さかったような気がしたからである。やっぱり最初が肝心だ。そして面接が終わり、結果を待つこととなった。
二次試験の結果:
SHORT SPEECH 18/30
INTERACTION 24/30
GRAMMAR AND VOCABULARY 14/20
PRONUNCIATION 12/20
合計 68/100
合格点 60点
ショートスピーチは、理由を2つに絞って論理的に説明できたのだが、15秒くらい沈黙ができてしまった。下手に話し出してぐだぐだになるよりも、論理を維持するために黙ることを選んだ。あとは質疑応答で論理に矛盾がないように気をつけることである。これについては二次試験反省会の記事を見てほしい。
文法語彙や発音は前回とあまり変わらずである。発音なんてどうしようもない。通じればいいのである。
という感じで、見事ぎりぎりで合格を勝ち取ったのである。二次試験に関しては、2回受ければ大丈夫な気がする。1回目で受かるような人は本当にすごい人だろう。自分はあくまで二流である。
以上。